レース展望・予想

エトワールドロゼ押し切り濃厚「友禅まつり特別」（金沢競馬）

2017/05/16

5月16日（火）の金沢競馬のメインレースは第11レースのA1級一組による「友禅まつり特別」（金沢競馬場1500メートル）です。6月11日に2100メートルで争われる百万石賞前の短距離戦とあって7頭立ての少頭数となりましたが、次位争いが難解な一戦となりました。

人気の中心になるのは、このクラスで連続2着に逃げ粘っている◎3 エトワールドロゼ（牝6、金田一昌厩舎）です。今季は冬休み期間中に体重を減らしてしまい馬体がさみしく映りますが、スピード面は衰えておらず、ゴール寸前まで際どい勝負を演じています。馬体重の回復を図るために1カ月ほどレース間隔を空けられましたが、休み明けでも問題ないタイプで今回もスピード発揮が見込めます。先手を奪って単騎逃げに持ち込んでしまえば、今の先行有利な馬場状態なら押し切りは濃厚です。

問題なのは相手探しで、地元に戻った○5 トニーポケット（牡8、佐藤茂厩舎）に巻き返しを期待したいです。昨年北國王冠を勝ったように長丁場は得意で、前走は笠松のオグリキャップ記念に遠征しましたが、好位3番手に付けながら2周目3コーナーでいっぱいになってしまい9着に敗れました。笠松での失速ぶりからまだ状態は本物ではなさそうですが、今後百万石賞に挑むためにも復調するきっかけをつかみたいところです。逃げるエトワールドロゼに食い下がって積極的に運んでいければ、1500メートル戦でも連対が狙えそうです。

▲6 セイカアヴァンサ（牡5、佐藤茂厩舎）も重賞の金沢スプリングカップでは6着と力及びませんでしたが、少頭数となった今回のメンバー構成なら見直しは必要です。1500メートル戦は初めてとなりますが、変わり身があれば今後飛躍するきっかけとなりそうです。

△1 ミスアバンセ（牝5、加藤和義厩舎）は南関東に在籍していた3歳時に重賞の戸塚記念を制したこともある実力馬ですが、古馬になって伸び悩み、移籍した前戦地の園田でも苦戦が続いていました。金沢に来てからの追い切りの動きは悪くないだけに一変する可能性を秘めています。

△2 ナリタノヘア（牝5、高橋道雄厩舎）も中央1勝馬でA1級とは転入条件が厳しいですが、500万下で入着していた実績から警戒は必要です。

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馬単　3→5・6・1・2（4点）
3連単（1軸流し）　3→5・6・1・2（12点）

友禅まつり特別の出走表はこちら

（文／中部地方競馬記者クラブ）


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