レース展望・予想

北海優駿"落馬・二冠霧消"の無念を晴らすオヤコダカ「王冠賞」(門別競馬)

2015/07/30

30日(木)の門別競馬メイン第10レースは、3歳三冠ラスト決戦「第36回王冠賞(H2)」(3歳、門別競馬場1800メートル・外回り、JBC協会協賛スタリオンシリーズ馬主賞「ヨハネスブルグ賞」・20時40分発走予定)、10頭立て。

二冠が懸かった北海優駿(ダービー)、発走直後つまづいて落馬という「まさかの大アクシデント」に見舞われ、ほぼ手中にしていたはずの「二冠」があっけなく霧消してしまった◎1 オヤコダカ(牡、原孝明厩舎)。空馬でその後、他馬を大差ぶっちぎって"幻の1着ゴール"をむなしく駆け抜ける姿を、現地で見ていた人々は皆(と言って良いくらい)「競走中止にさえなっていなければ」と感じたことでしょう。その悔しさを晴らすべく前走、まだ3歳初夏の時点で、早々と古馬"王道重賞"の星雲賞(H3・1600メートル内回り)に挑んだことも、小差4着に敗れたとはいえ強烈なインパクトを残したはず。何せ、昨年の道営記念1、2着のウルトラカイザー&キタノイットウセイ、そしてその星雲賞を押し切ることになったグランプリブラッドの「古馬3強」を向こうに回し、強気の4コーナー先頭からまともに力でねじ伏せにいったのだから。結果、残り100メートル過ぎで脚色が鈍り「古馬3強」に貫禄を見せつけられる結果とはなったものの、終始経済コースを立ち回り、多少、"漁夫の利"的な要素(先頭に立っていたオヤコダカが、外から交わしに来たウルトラカイザーに併せに行った等)もあった優勝馬グランプリブラッドから僅か0秒5の差なら「この時期の地元3歳馬としては、あり得ないレベルの大健闘」と評価できるレベルの走りでした。しかも今季の古馬3強は、ここ10年ほど「道営記念」で高いパフォーマンスを見せつけたバンブーボカやジンクライシス、サンマルアンサーらに迫れるほどのレベルまで達している印象であり、決して「古馬勢が強くないから健闘できた」ということではないでしょう。以上のことから、3歳同士の重賞なら「正攻法の力勝負」で負ける可能性は非常に低いとみるのが妥当でしょう。

唯一、オヤコダカを脅かす可能性があるだろう逸材は、JRA2戦未勝利で転入して前走まで5戦4勝の◯2 アルランピード(牡、松本隆宏厩舎)。ただ一度敗れた北海優駿(ダービー)は、レース前から鞍上・宮崎光行騎手が徹底的なワンマークを公言していた大本命・オヤコダカが発走直後に中止していたのを判らないまま、2コーナー辺りまで待ってしまうような格好になって先行勢のペースに持ち込まれてしまったのが最大の敗因。また、当時は転入2戦目で、体調面もピークには達していなかったそうですが、その後の3連勝の内容&時計を見れば、北海優駿時とはまったく別次元の走りを期待しても大丈夫でしょう。大ベテラン宮崎騎手は、今回も目標をオヤコダカ一頭に絞っていくとのこと。ハイレベルな「一騎打ち」を堪能させてくれそうです。

北海優駿(ダービー)馬△5 フジノサムライ(牡、米川昇厩舎)も含め、他馬は上記2強とは幾らか力の開きを感じますが、フジノサムライとデビュー3年めでダービージョッキーに輝いた新星・石川倭騎手には「ダービー優勝」の意地とプライドがあるでしょう。◎◯2頭に食らいつき、あわよくば「二冠」達成に迫るシーンを見せてくれるかもしれません。

他に、×10 タイムビヨンド(牝、堂山芳則厩舎)、×4 ミオネイチャー(牡、堂山芳則厩舎)、×6 フライガイザー(牡、齊藤正弘厩舎)を3連勝式のヒモ穴で押さえます。

<おすすめの買い目>
馬単 1→2・5(2点)
3連単(フォーメーション) 1→2・5→2・5・10・4・6(8点)

王冠賞の出走表はこちら

(文/ひだか)


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