レース展望・予想

地元シーギリヤガール2歳女王襲名なるか「エーデルワイス賞」（門別）

2012/10/25

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25日（木）のメイン第11レースは2歳牝馬による「第15回エーデルワイス賞JpnIII」（1200メートル・発走予定＝20時00分）。

牝馬路線だけでなく、今年のホッカイドウ2歳戦線そのものを牽引してきた快足馬シーギリヤガール（齊藤正弘厩舎・父スターリングローズ）が、“日本一早い2歳重賞”栄冠賞に続くタイトル獲得なるかに注目が集まる一戦でしょう。新馬戦4馬身差圧勝の後、2戦目で挑んだ栄冠賞では、牡馬“大将候補”のノーザンファーム生産馬アウトジェネラルを2馬身差で完封。続くJRA函館2歳ステークスGIII（芝1200メートル）では初めての長距離輸送や芝コースだったことに加え、特に若馬には不利な大外枠、そして3コーナーで前が詰まる不利も重なるなどして初めての敗戦（勝ち馬から0秒9差の9着）を喫しましたが、立て直して参戦したJRA札幌の2歳オープン特別・すずらん賞（芝1200メートル）では1枠2番から中団で脚をため、直線まさに「弾ける」という表現がピッタリの末脚で鮮やかに差し切ってリベンジに成功。全国のJRAファン、関係者にも、持てる能力の高さを強く印象づけました。その後は早くからここ一本に絞り、トラックと今年から新設された坂路コース（全長900メートル、最大勾配5.5％）を併用しながら調整。齊藤師が「完璧に仕上がりました」と胸を張るデキとなれば、栄冠賞で大器アウトジェネラルを問題にしなかった走りを再現してくれる可能性が高いとみます。

JRA札幌・すずらん賞で2馬身差の2着に食い下がったレディー（JRA・浅見秀一厩舎・父ゴールドヘイロー）や、前走初ダートの京都1400メートルで初勝利を挙げたヴェントス（JRA・中竹和也厩舎・父ウォーエンブレム）らJRA勢はやはり強敵で、決して低い壁ではないでしょうが、シーギリヤガールにはホームの利も生かし、全国のファン・関係者に「道営2歳馬、やはり強し」を印象づける走りを見せてほしいもの。

他の地元勢では、なぜか内枠からの発馬が多く苦しんできたブリリアントロビン（齊藤正弘厩舎・父プリサイスエンド）がこの大一番で希望どおりの外枠を引き当て、激走も期待できそう。さらに、栄冠賞3着の社台ファーム生産馬ベルフォーラヴ（田中淳司厩舎・父バトルライン）や門別1200メートルではすべて3着以内の堅実馬ピッチシフター（米川昇厩舎・父スズカマンボ）、同距離の重賞イノセントカップ2着馬トチノスカーレット（村上正和厩舎・父サムライハート）、1000メートルの牝馬重賞リリーカップ勝ち馬ハニーパイ（角川秀樹厩舎・父サウスヴィグラス）等々、片手では収まりきらない数の素質馬が勝ち負けの圏内をうかがいます。お見逃しなく！

（文／ホッカイドウ競馬ひだか応援隊・神谷健介）


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